2013年2月28日木曜日

惑星のさみだれ

物語自体は、中学2年生がたまらなく好きそうな設定。
コンセプトは練られているが、けっして巧みなストーリーではない。
画力も味はあるが、高度とは……。

ところが、なんだろう。
話が進むにつれて高まってくるこのおもしろさは。

ひとつは作者の思い入れの強さだと思う。
最後まで読めばわかるが、非常に真摯に作ってある。

事実上の主人公、さみだれの少女としての恋する気持ち。
願望と恋心の葛藤が、とてもリアルに描写されている。